★仰向けで寝ている時や朝一で首に鈍痛が出る20代女性の相談事例★

 

田村

 

患者情報:23歳 女性

【問診】

<お悩み>

首の重怠いような鈍痛があり、寝ている時や朝一に鈍痛を感じやすい。

 

<患者様からお伺いしたこと>

4月頃から鈍痛が出てきている。

特に何かをして痛めた記憶はない。

仰向けで寝ている時や朝起きると頸部後面から僧帽筋上部付近にかけて鈍痛が出る。

仕事中は集中して忘れているのか、あまり気にならない。

3月よりベッドのマットレスを柔らかい物に買い替えた。また昔から枕は通常のサイズの物を半分に折った状態で使っている。

元々から少しだけ肩こりはあり、たまにマッサージに行っていた。

頭痛や目が疲れる事がある。

シビレなどは特にありません。

 

<整形外科等での治療歴>

頸部の痛みに関して、整形外科等の医療機関を受診したことはありません。

 

【検査】

頸部の痛みの原因を調べるために、以下の検査を行いました。

 

<動きの検査>

・首の動きの検査:前後屈をした際に首の後ろの筋肉部分(板状筋)に痛みが出ました。

         首を左右に倒した際に左右の首の筋肉部分(斜角筋)にハリ感が出ました。

・肩の動きの検査:外転(手を横から上にあげていく)をした際、痛みはないが、170度以降から少し上げにくい状態であった。

・背骨の動きの検査:胸椎(背骨の背中にあたる部分)の動きが悪くなっている可能性が疑われます。

 

<神経症状の検査>

・神経症状の検査を行いましたが、異常ありませんでした。

 

<筋力テスト>

・インナーマッスルの筋力検査:お腹の深部にあるインナーマッスルの筋力は弱まっていました。

・椎前筋の筋力検査:首の前面にある筋肉の筋力は弱まっていました。

・菱形筋の筋力検査:背中の真ん中にある筋肉の筋力は弱まっていました。

・前鋸筋の筋力検査:肩甲骨の内側にある筋肉の筋力は正常でした。

 

【頸部痛の分析】

<頸部痛の分類>

今回の頸部痛は筋膜性による痛みだと思われます。頸部の痛みには筋肉によるものと背骨と背骨の間にある椎間板によるものに大きく分けられますが、前屈時や後屈時でも痛みが出る事、検査で神経症状に異常がなかった事から今回のケースは筋肉からの痛みである筋膜性の頸部痛と判断します。

 

<原因の分析>

こちらの患者様は、問診や検査の結果から日常生活の中で3月からベッドのマットレスを柔らかい物に変えて使用している事と、枕を半分に折って高い状態で使用されている事から首の後ろにある板状筋や肩甲挙筋という筋肉に寝ている時に負担がかかってしまっています。

また、上位交差性症候群という首の前と背中の後ろの筋肉が弱くなり、反対に首の後ろと背中の前側の筋肉が緊張している状態になり肩甲骨の動きや背中の動きが悪くなっています。そのため身体の筋肉のバランスが崩れてしまい、首の後ろから肩にかけて負担が掛かってしまっています。

 

<治療方針>

治療は痛みが出ている首と肩に対して痛みの緩和を行ないます。しかし痛みの緩和だけでは患部に負担がかかれば痛みは戻ってしまいます。そのため、弱くなっている筋肉と反対に緊張している筋肉があり背中や肩甲骨の動きの悪さが首への負担となっているため、緊張している筋肉に対しては指圧治療で動きが出る様にしていき、弱っている筋肉に対しては電流治療で鍛えていく治療も行う必要があります。

また日常生活内でベッドのマットレスの柔らかさや枕が高い物で寝ている事により首に負担が掛かり続けているため、首に負担が掛かりにくいような寝方や枕の高さなどのアドバイスをしていきます。

緊張している筋肉に対しては自宅でもストレッチを行ってもらう様にアドバイスを行います。

 

<施術のゴール設定>

朝一の重だるい痛みが出ないようにしていく事を目標とします。

 

<施術の期間と頻度>

週2~1、2~3ヶ月の施術を提案しました。