元々、重い物を持ち上げて腰を痛められたことがあった20代男性の改善事例

 

田村

 

患者情報:23歳 男性

 

【問診】

<お悩み>

12月からだんだんひどくなってきている、腰の痛み

 

<患者様からお伺いしたこと>

 

Q,腰を痛められるきっかけで思い当たることはありますか?

 

箱を持つ男性

 

元々はゴールデンウイークに、重い物を持ち上げた時に腰を痛めました。

 

その後、腰を痛めてからは重い物を持ちあげる時、立っている姿勢から屈んだ時、長時間の車の運転の時に腰に痛みが出やすい状態です。

 

Q, 痛みが出るのはどの部分ですか?

 

腰の全体に痛みがありますが、どちらかというと右の方が痛みは強いです。

 

Q, 朝一に痛みが増したり、しびれの症状がありますか?

 

特に朝一に痛みが強くなるということはありません。また、痺れている感覚もありません。

 

Q,どんな動作がしんどいですか?

 

仕事や日常生活で負担がかかるとしんどくなります。

 

Q,腰の痛みで整形外科や整骨院等を受診されましたか?

 

ゴールデンウイークに腰を痛め際に、整形外科を一度受診しました。

 

その際レントゲン検査をした結果、椎間板ヘルニアになりかけていると言われました。

 

【検査】

・腰痛の原因を調べるために、以下の検査を行いました。

<動きの検査>

腰の動きの検査

前屈をした時に、痛みはありませんでした。

 

腰を後ろに反らした時に、左右の腰の低い位置に痛みが出ました。

 

股関節の動きの検査

股関節を捻る動作が少し硬い状態で、外旋筋群という筋肉が緊張している事が疑われました。

 

また腸腰筋という筋肉が緊張している事も疑われました。

 

仙腸関節の動きの検査

骨盤の後ろに存在する仙腸関節という関節の動きが、硬くなっている可能性が疑われました。

<神経症状の検査>

神経症状の検査を行った所、異常が見られました。

<筋力テスト>

インナーマッスルの筋力検査

お腹の深部にあるインナーマッスルの筋力は弱くなっていました。

 

【検査結果から分かること】

腰痛 説明

<腰痛の分類>

腰痛には、筋肉を痛めてしまう筋膜性の腰痛と背骨と背骨の間のクッション性の椎間板を痛めてしまう椎間板性の腰痛の2種類に大きく分けられます。

 

今回の腰痛に関しては、筋膜性によるものが大きいと考えられます。

 

しかし、過去に腰を痛められている際に椎間板を痛められている可能性があり、今回の神経症状の検査でも異常があったことから、椎間板にも問題があることが考えられました。

<腰痛の原因の分析>

まず股関節と、仙腸関節という骨盤の後ろに存在する関節の動きが悪い事で、重い物を持ち上げる時や屈もうとする時など、さまざまな動作で2つの関節の動きの悪さを庇って、腰が動き過ぎてしまっている状態でした。

 

そのため、過度に働いた腰に痛みが生じやすくなっています。

 

また、インナーマッスルというお腹の深部の筋肉が弱くなっている事により腰を支えられず、腰の筋肉だけで腰を支えているために痛みが生じやすくなっています。

 

【施術計画】

<施術方針>

まず痛みを抑えながら、股関節や骨盤周りの硬くなっている筋肉に対して手技を行い、股関節と仙腸関節という骨盤の後ろにある関節の動きを良くしていきます。

 

痛みを抑えるために腰の起立筋と腰方形筋という筋肉を緩めていきます。

 

痛みを抑えるには、指圧治施術と電気療法を行っていきます。

 

さらに、痛みが軽減してきたら電気施術にて刺激を与えることでインナーマッスルを鍛えていきます。

 

同時に自宅でのインナーマッスルのトレーニングをアドバイスしていきます。

<施術のゴール設定>

日常生活や仕事中での痛みを改善していく事をゴールとしました。

<施術期間と頻度>

週2回の通院ペースで、3~4ヶ月での施術を提案しました。

 

【施術経過】

腰痛 整体 指圧

3回目施術時

初診時の痛みの度合いを10とすると、10→3にまで痛みは低下していました。しかし股関節や仙腸関節の硬さはまだ残っている状態でした。

5回目施術時

痛みは3回目から変化がない状態でした。また立っている姿勢が続くと、痛みが出やすい状態にありました。

10回目施術時

痛みは少し軽くなっていましたが、仕事や車の運転などで負担がかかってしまうと痛みが戻ってしまう状態でした。

 

股関節と仙腸関節の動きに関しては少しずつ改善傾向にありました。

 

電気療法を、インナーマッスルのトレーニングに変えて、腰が安定するように筋肉をつけていきました。

 

また自宅でもインナーマッスルのトレーニングをするように指導しました。

20回目施術時

痛みの度合いは10→1~0にまで低下し、ほとんど気にならない状態になりました。

 

また股関節と仙腸関節の動きに関しても改善されました。インナーマッスルも少しずつ筋力が上がってきている様に思われます。

21回目終了時

状態も安定しており、痛みは完全になくなりました。

 

また、長時間の運転や仕事での負担がかかっても痛みなどは出ていない事から、今後は自宅でトレーニングをしながら良い状態をキープしていくようにし、予定施術を終了しました。

 

【まとめ】

今回の患者様は、重いものを持った際に腰に痛みが走って以来、腰痛にお悩みでした。

 

検査を行った結果、背骨と背骨の間でクッションの役割をする椎間板にも異常があることが考えられましたが、痛みの大きな原因は腰の筋肉に負担がかかっていることによるものと判断しました。

 

腰に負担がかかる要因として、股関節の動きの悪さと、背骨と骨盤を繋ぐ仙腸関節の動きが悪いことが考えられました。

 

加えて体幹を支えるインナーマッスルの筋力が弱いことで、更に腰の筋肉に負担がかかっていました。

 

そのため、股関節と仙腸関節の動きを改善し、インナーマッスルの筋力をつけていくことで、腰にかかる負担をなくしていく施術を行いました。

 

結果的に、痛みは完全になくなり、動きや筋力の問題も改善され、負担がかかるような長時間の運転等があっても痛みが再発することはありませんでしたので、無事に施術を終了しました。