週2のバレーボール、仕事はデスクワークの腰に悩みを抱える30代男性の改善事例

嶋津

 

患者情報 :34歳 男性 

 

【問診】

<お悩み>

腰痛 男性

三か月前に皿洗い中にギックリ腰になり、それ以来、前屈動作や長時間座っていると痛みが出る事が多くなってきた。

<患者様からお伺いしたこと>

Q,現在、痛みはぎっくり腰をされた三ヶ月前と比べていかがですか?

 

ギックリ腰の時のような痛みは、今はありませんが、このままにしていいのか不安です。

 

Q,これまでにも腰を痛めたことはありますか?

 

過去にギックリ腰をしたことが2~3回あります。

 

Q,仕事ではどんな体勢が多いですか?

 

仕事はデスクワークがメインで、一日中パソコンに向かっています。

 

Q,普段運動はされていますか?

 

週に2回、バレーボールをしています。たまにフットサルもしています。

 

Q,腰の痛み以外に気になることはありますか?

 

膝にも痛みがあり、ジャンパー膝と言われています。

 

たまに痛みますが一番の悩みはやはり腰です。

 

Q,朝一に痛みが増したり、しびれの症状はありますか?

 

どちらもありません。

 

Q,これまで腰の痛みで整形外科や整骨院等で治療を受けられましたか?

 

ギックリ腰になった時は、整形外科で電気治療とマッサージを受けました。

 

レントゲンでは骨に異常はなく、しばらく様子をみると痛みはなくなりました。

 

【検査】

腰の痛みの原因を調べる為に以下の検査を行いました。

<動きの検査>

腰の動きの検査

前屈した際に腰の痛みはありませんでした。

 

後ろに反らした際に腰の痛みはありませんでした。

 

体を捻っての回旋動作でも、痛みはありませんでした。

 

立っている姿勢では、腰の骨盤の位置が指2本分前傾しており、そり腰と呼ばれる状態でした。

 

体を前に前屈する動作では、腰が曲げにくく、太ももの筋肉が固く骨盤を引っ張っている状態でした。

骨盤の動きの検査

骨盤の動きをうつ伏せの姿勢で検査すると動く範囲は正常な状態でした。

股関節の動きの検査

うつぶせの姿勢での股関節の動きの検査では、お尻の筋肉(外旋筋)が固く正常ですと45°程動くところが、25°の動きしかありませんでした。

 

さらに仰向けの姿勢で股関節の動きを検査すると、動く範囲は正常ですがこちらも筋肉が固く動きが悪い状態でした。

 

この状態から、お尻についている外旋筋や股関節の前についている腸腰筋が緊張していることが分かりました。

<神経症状の検査>

・坐骨神経の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

 

・足の力の入り方の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

<筋力の検査>

・お尻の筋肉の力は入る状態で正常な範囲内でした。

 

・座っている姿勢でお腹周辺の筋肉(インナーマッスル)に力が入るか検査しましたが、お腹周辺の筋肉は弱くなっている事はなく力はある状態でした。

 

しかし、普段からバレーボールのアタックで腹筋をよく使い、その後ストレッチなどもあまりしないということで、筋肉の柔軟性はなく固くなっていました。

 

【検査結果から分かること】

<腰痛の分類>

今回の腰の痛みは、筋膜性の腰痛だと思われます。

 

腰痛には、筋肉を痛めてしまう筋膜性のものと、背骨の間の部分である椎間板を痛めるものに大きく分かれます。

 

今回痛みが継続しているので椎間板性だとも疑われましたが、朝にも痛みがないこと、しびれもないこと、また検査で椎間板性を表す所見がないことから骨盤周辺の筋肉硬くなって痛くなるのを繰り返されていると考えられました。

<筋膜性要津の原因の分析>

長時間座っている姿勢でのデスクワークが続き、骨盤周りの筋肉の動きを低下させてしまっています。

 

特にお尻の筋肉の動きが悪くなっており、お尻の筋肉をうまく使えないことがそり腰という姿勢の悪さの原因となっています。

 

さらにバレーボールでの中腰の姿勢で、太もも周りの筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス)が緊張されており、骨盤の動きを悪化させています。

 

骨盤の動きをスムーズにし安定させるには、外旋筋の動きの改善と太ももの筋肉の動きの改善(リリース)が必要になります。

 

【施術計画】

外旋筋 整体

<施術目標>

痛みを取り除き、お尻の筋肉である外旋筋を改善し、股関節の動きを良くしていきます。

 

デスクワーク、バレーボールをしても痛みを繰り返さない体を作ります。

<施術期間と通院頻度>

2か月間の期間で、1週間に2回の通院ペースでの施術を提案しました。

 

その間、家や職場でできる、椅子を使ってお尻の筋肉のストレッチも指導しました。

<施術方針>

まずは腰の痛みを抑制していきます。

 

腰の痛みは筋膜性のものなので、1週間ほどで落ち着きます。

 

痛みが落ちついたら、骨盤の動きを改善させていく施術に切り替えていきます。

 

【施術経過】

1週間の施術終了時

腰の痛みは初めを10だとすると3まで低下しました。

 

バレーボールや仕事の時に痛みがまだ残っている状態でした。

 

ここから、骨盤周りの動きの改善をメインに施術を切り替えていきます。

 

2週間の施術終了時

日常生活の中では、痛みを感じる事はなくなりました。

3週間の施術終了時

バレーボールをした翌日には痛みがまだ残っていました。

4週間の施術終了時

再度、股関節の動きの検査を行っていくと、動きの範囲は改善していました。

 

ただ、まだ筋肉の動きは固さが残っていましたので、週一度の通院とセルフでのストレッチを続けてもらいました。

1か月半施術終了時

腰の痛みは完全になくなりました。股関節の動きも改善してきました。

 

予定より早く改善されましたが、いきなり通院をやめるのは不安を感じておられため、約1か月間メンテナンスで通っていただきました。

 

その後、当初の目標であった腰痛の再発がなくなりましたので施術を終了しました。

 

【まとめ】

ストレッチ

今回の患者様は普段はデスクワークでお仕事をされつつ、週二回バレーボールもプレイされていました。

 

そんな中で、過去にも繰り返されていたぎっくり腰が再発し、今後もこの痛みに悩まされることを不安に思われ当院へ来院されました。

 

検査の結果、今回の痛みは筋膜性の痛みによるもので、患部の筋肉の緊張をほぐし、正常な状態へ戻すことで痛み自体は早期に改善されることが予想されました。

 

しかし、ぎっくり腰を繰り返されていたことからも、スポーツを含めた普段の生活で骨盤周りの筋力低下から反り腰の姿勢であることと、太もも周りの筋が硬くなって骨盤の動きを悪くしていることで、腰に負担がかかりやすい状態であったと考えられました。

 

そのため、痛みが落ち着いた後、この反り腰や骨盤の動きの改善を行っていくことがぎっくり腰が再発しない体作りに重要になります。

 

手技や電気療法での筋肉の動きの改善に加え、ご自宅でのトレーニング、スポーツ後のストレッチなど患者様にもご協力頂き、確実に改善できるように施術を進めていきました。

 

結果的に改善後一カ月間のメンテナンスも含めて、体作りもしっかりと出来たと考え、施術を終了しました。