以前からギックリ腰を繰り返している50代男性の相談事例

 

 

患者情報 : 51歳 男性 

 

【問診】

<お悩み>

 

ぎっくり腰の男性

 

来院当日の朝に掃除機を置こうとして前かがみになった時に、ゴリゴリと腰がなり痛みが走った。

 

<患者様からお伺いしたこと>

 

Q,どのような動作で痛みがでますか?

 

体を前に倒そうとすると痛みが強くなります。

 

Q, これまで、腰に痛みが出たことはありますか?

 

以前からギックリ腰は繰り返ししています。

 

今回はものすごく痛いわけではありませんが、ひどくなりそうなので見てもらいたいです。

 

Q,朝一番に痛みが出るようなことはありましたか?

 

朝起きた時に痛みがあることは過去になかったです。

 

Q, 下半身にしびれの症状はありますか?

 

しびれを感じる事はないです。

 

Q,お仕事はどんな内容が多いですか?

 

普段の仕事は、車の運転とデスクワークがほとんどです。

 

Q, これまで整形外科や整骨院等で治療されたことはありますか?

 

定期的に整骨院に通って、マッサージを受けています。

 

受けた後には楽になるがすぐに戻ってしまいます。

 

【検査】

腰の痛みの原因を調べる為に以下の検査を行いました。

 

痛みが激しい時期でしたので、できる範囲での検査をしています。

<動きの検査>

腰の動きの検査

前に倒した動作では、左腰の部分(腰方形筋)に痛みがでました。

 

後ろに反らした動作では痛みがありませんでしたが、腰をそれていない状態でした。

 

骨盤の動きの検査

うつぶせで片足ずつ膝を曲げていくと、腰が浮いてしまい骨盤の動きが悪い状態でした。

 

股関節の動きの検査

股関節をひねる動作が硬く、股関節のまわりにある外旋筋群という筋肉が緊張して硬くなっている状態でした。

 

また、股関節の前側にある腸腰筋という筋肉も緊張して硬くなっている状態でした。

 

<神経症状の検査>

 

・坐骨神経の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

 

・足の力の入り方の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

 

<その他の所見>

 

猫背

 

・椅子に座ると猫背がきつくなり、骨盤が後ろに倒れてしまっていました。

 

・指圧の施術後、前屈動作は改善し痛みも半減しました。

 

【検査結果から分かること】

<痛み、症状の分類>

 

今回の腰の痛みは、指圧後に痛みがすぐ減少している事と、前屈動作以外スムーズに行えている事、しびれなどの神経症状が見られないことから、筋膜性のぎっくり腰だと考えられました。

 

ただ長年繰り返しぎっくり腰をしているという状態から、椎間板性(背骨の間の部分)の腰痛へと移行しないようにしていく必要があります。

 

<筋膜性のぎっくり腰の原因は?>

車の運転やデスクワークによって骨盤の後傾が進むことによって、股間関節の筋肉である外旋筋や腸腰筋が硬くなってしまっています。

 

この股関節周りの筋肉が硬くなると股関節の動かせる範囲が狭くなり、それにより腰の腰椎を支える筋肉(腰方形筋、脊柱起立筋)にかかる負担が強くなっていました。

 

あと後日痛みが落ち着いたため再検査を行うと、お腹周りの筋肉の力も低下していましたので、より腰には負担をかけてしまう状態でした。

 

【施術計画】

<施術プラン>

以下の2つの施術プランを提案しました。

 

  1. 今回の痛みが引くまでの間の通院する短期でのプラン
  2. 今後ぎっくり腰を繰り返さない為に、腰の腰椎にかかる負荷をへらしていきます。そのために骨盤の動きを改善し腰を支える機能を改善していく長期でのプラン

≪1のプランの場合≫

<施術期間と通院頻度>

2回~3回

<施術方針>

筋膜性のぎっくり腰なので、そこまで回数はかかりません。痛みを和らげるための施術をピンポイントで行っていきます。

≪2のプランの場合≫

<施術期間と通院頻度>

週2回の通院頻度で2か月間

 

【施術方針】

 

整体

 

初めのうちは1のプランと同じ痛みを和らげる施術を行いますが、痛みが減少してきたら、骨盤まわりの筋(腸腰筋、外旋筋)の動きを改善し、骨盤の動きをよくしていきます。

 

また日常の動作(車の運転、デスクワーク)での正しい姿勢や体の使い方などの指導を行い、ご自身でストレッチポールを使ってのストレッチを指導していきます。

 

【施術経過】

2回目の施術後

当初の痛みの度合いを10とした時から比べると、10→2,3まで痛みは減少し、体をひねる動作ができるようになりました。

3回目の治療後

予想通り、早い段階で痛みはなくなりました。

 

その後、骨盤の動きを改善していきたいと患者様から希望をされたので、引き続き機能改善を進めていきます。

 

【まとめ】

この患者様の場合、デスクワークでの姿勢が多いことが筋力の弱さと、骨盤の動きが悪さを引き起こし、腰の筋肉に大きな負担をかけてしまい、その結果として痛みという症状が出ていました。

 

体の機能として、弱い・悪い部分があるとその部分をかばってほかの部位が働きすぎてしまいます。

 

今回はまだ腰の筋肉部分の痛みでしたが、この筋肉の負担がもっと大きく、長期になると今度は背骨に負担がかかり、椎間板性の腰痛などを引き起こしてしまいます。

 

筋膜性の痛みは比較的早く取り除くことができますが、出来れば腰の筋肉が無理をしないですむような体を作って行くことが今後のために必要でした。

 

この患者様からの希望もあり、痛みが落ち着いた後は、筋力をつけ、骨盤が正常に動いて腰に負担をかけないような体を作る施術を行っています。