★足の裏の痛みがだんだんと強くなってきた立ち仕事が多い40代男性の改善事例

嶋津

 

 

患者情報 : 49歳 男性 

 

【問診】

 

<お悩み>

右足の裏に痛みがあり、それがだんだんと強くなってきている。

 

<患者様からお伺いしたこと>

 

Q,痛みはいつ頃からですか?

 

一か月ほど前から痛みが出始めました。

 

Q,どんな時に痛みが強く出ますか?

 

歩いている時や、立っている時に痛みが出るようになってきました。

酷いときは、朝に起きて一歩目の足をつく時にも痛みがあるような状態です。

 

Q,普段お仕事ではどんな体勢が多いですか?

 

仕事は百貨店の販売のお仕事で、立ち仕事がメインになります。

 

Q,足などにしびれの症状はありますか?

 

しびれを感じたことはありません。

 

Q,これまでに、大きな怪我や病気をされたことはありますか?

 

過去にギックリ腰を数回、繰り返しています。

 

Q,今回の痛みで整形外科や整骨院等を受診されましたか?

 

痛みが出始めた時、整形外科に行きました。

その時は湿布をもらい、様子を見ることになりました。

特に治療というものはされていません。

 

【検査】

足の痛みの原因を調べる為に以下の検査を行いました。

 

<動きの検査>

 

・足の動きの検査:

足の踵の骨を押すとピンポイントで痛みがありました。

足首のアキレス腱にも痛みが少しみられます。

足をまっすぐにすることができず、膝が外側によってしまっていました。これは、足裏に負担をかけやすい状態であると言えました。

足の親指を立てていくと、親指が上がりきらない状態でした。これは足の裏の筋肉が固くなっている事が原因と考えられました。

踵の骨の動きが正常な動きよりも悪くなり、足先を外側に捻る動きがしにくい状態でした。

 

・骨盤の動きの検査:

骨盤の動きを、うつ伏せの姿勢で検査しましたが、特に異常はみられませんでした。

 

・股関節の動きの検査:

股関節の動きの検査では、特に異常はみられませんでした。

 

<神経症状の検査>

 

・坐骨神経の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

・足の力の入り方の検査を行いましたが、異常は見られませんでした。

 

<その他の所見>

 

・片足立ちはふらついてしまい、体をまっすぐに維持できない状態でした。

・右足の裏の土踏まずなくなって、偏平足とよばれる状態になっていました。

 

【検査結果から分かること】

 

<痛み、症状の分類>

 

今回の患者様の足の裏の痛みは、足の裏の筋肉が固くなり踵の骨が引っ張られたことで痛みが出る、「足底筋膜炎」が原因であると考えられました。

 

<足底筋膜炎の原因の分析>

 

お仕事で立っている姿勢が多く、その時に足の軸がずれてしまう事で右足のアーチと呼ばれる土踏まずがなくなっています。

足のアーチがなくなってしまうと、常に足の筋肉が引っ張られて緊張してしまう状態になり、踵の骨を引っ張って痛みが出たり、足の親指が上手く上げられないようになってしまいます。

足のアーチが作りやすいように踵の動きを調整すると、立っている姿勢でのふらつきや、歩いた時の痛みはなくなりました。

 

【施術計画】

 

<施術目標>

 

足底筋膜炎を繰り返さないようにしていきます。

 

<施術期間と通院頻度>

 

1か月間、1週間に二回の通院ペースでの施術を提案しました。

仕事で毎日負担がかかってきますので、一週間に二回と詰めて通っていただきながら、足の筋肉の癒着(動きの悪い状態)をとっていきます。

この癒着を取り除くのに約一か月かかります。

 

<施術方針>

 

足の裏の筋肉を正常な状態へ戻していき、足のアーチが作りやすいように調整していきます。

仕事時の負担を減らすため、普段使われている靴のインソールに足底板(クッション)を入れ、足の動かしやすい環境を作っていきます。

 

【まとめ】

 

今回の患者様は、足裏の痛みでお仕事にも支障がでたため来院されました。

痛みの原因を詳しく検査したところ、足の裏の筋肉が硬くなることで痛みがでてしまう、足底筋膜炎であることが疑われました。

筋膜の炎症を抑えれば痛みは落ち着いてきますが、なぜ足の裏の筋肉が硬くなってしまうのか?という根本の原因を取り除かない限り、症状は繰り返されてしまいます。

この患者様の場合、長時間の立ち仕事の中で足の軸がずれてしまったことで足裏の土踏まずがなくなり、偏平足の状態になりました。

この偏平足の状態では、足裏の筋肉が引っ張られて硬くなり、痛みや、指の動き辛さといった症状が出てしまいます。

そのため、この偏平足の状態を改善し、足に自然なアーチを作り、長時間の立ち仕事でも足の軸がずれないようにしていくことが根本的な解決になります。

施術方法としては、手技によって足裏の筋肉の癒着を元に戻し、靴の中にこの患者様の足にあったインソールをお作りすることで足の軸がぶれないように調整していきます。長時間の立ち仕事での負担は変わらずありますので、少し詰めて通っていただくことになりますが、確実に症状は軽減していくと考えております。

今後施術を進める中で、患者様の様子もしっかりと見ながら症状を繰り返さないようサポートしていきます。