2人目の子どもを出産してから頭痛が出やすくなった30代女性の相談事例

田村

 

患者情報: 31歳 女性

 

【問診】

<お悩み>

 

頭痛

 

2人目の子どもを出産してから頭痛が出やすくなった。

<患者様からお伺いしたこと>

Q,これまでも頭痛はよく出ていましたか?

 

元々、頭痛持ちではありませんでした。

 

Q,頭痛が出るようになったきっかけは思い当たりますか?

 

2人目の子どもを出産して、2週間程経ってから頭痛が出やすくなりました。

 

Q,頭痛はどれくらいの頻度で、どこに、どんなふうに出ますか?

 

頭痛は週に2~3回出ており、頭の横辺りに痛みが出ます。痛みは、重い感じの鈍痛が出やすいです。

 

Q,痛みの原因で思い当たることはありますか?

 

毎日子供を抱っこしており、肩や首に負担が掛かっていると思います。

 

Q,痛みが出やすい時間帯はありますか?

 

特に朝一に頭痛がひどく感じることが多いように思います。

 

Q,普段、寝る時の枕は高いですか?

 

妊娠中からよく、高めの枕を使用していました。

 

Q,頭痛で整形外科、整骨院等を受診されたことはありますか?

 

頭痛に関して医療機関を受診したことはありません。

 

【検査】

頭痛の原因を調べるために以下の検査を行いました。

<動きの検査>

首の動きの検査

頭を前に倒した際に痛みはありませんでした。

 

頭を後ろに倒した際に痛みはありませんでした。

 

頭を右に倒した際に、左の首の筋肉にハリ感がありました。

 

右に首を捻った時に首の筋肉にハリ感がありました。

肩甲骨の動きの検査

肩甲骨と背中を繋ぐ関節(肩甲胸郭関節)の動きが悪くなっていました。

<筋力テスト>

椎前筋の筋力検査

首の前にある椎前筋という筋肉の筋力は弱くなっていました。

肩甲骨周りの筋力検査

左右の肩甲骨の間にある菱形筋の筋力は弱くなっていました。

 

また、肩甲骨の外から内側に向かって存在する前鋸筋の筋力は弱くなっていました。

インナーマッスルの筋力検査

お腹の深部にあるインナーマッスルの筋力は弱くなっていました。

<その他の検査>

・姿勢を確認していくと、前方頭位という正常の姿勢よりも首から頭が前に傾いている状態でした。

 

【検査結果から分かること】

 

肩・首の整体

 

<頭痛の分類>

頭痛にもさまざまな種類があり、片頭痛、筋緊張性頭痛、群発性頭痛といった種類があります。

 

今回の患者様は

 

  1. 肩こりなどがひどくなってくると頭痛が出やすいように思えること。
  2. 痛みの種類も重だるい様な鈍痛で、頭の左右が痛くなること。
  3. 朝一にひどく出やすいが、動いていると楽になっていくこと。

 

以上のことから、筋緊張性頭痛が最も疑われます。

<筋緊張性頭痛の原因の分析>

患者様は2人のお子さんをお持ちで、これまで以上に抱っこをすることが多くなり、肩や首の筋肉に負担がかかりやすくなっています。

 

また2人目のお子さんを妊娠されてから枕を高い物に変えて使っていた事から、本来であれば休めているはずの寝ている間にも、首の後ろの筋肉に負担がかかってしまいました。

 

また検査では、頭が前に傾いている姿勢(前方頭位)であり、首の前にある椎前筋という筋肉の筋力が弱くなっている事で頭を支えるために首の後ろの筋肉に負担がかかっている状態です。

 

【施術計画】

 

肩・首の整体

 

<施術方針>

まず頭痛を改善していくためには、首や肩の筋肉の緊張が原因となっているため指圧や電気療法で筋肉の緊張をとっていきます。

 

しかし、筋肉の緊張を取っていくだけでは日常生活の負担がかかるとまた頭痛が起こってしまいます。

 

そのため、首や肩の筋肉の緊張を取る事も必要ですが、弱くなってしまった筋肉を鍛えて正しい姿勢が保つことが出来る様に改善していくことが今後のために重要になってきます。

 

日常生活では顎を引くように意識してもらい、首の前にある椎前筋という筋肉を鍛えていきます。

 

また寝る際の枕の高さや寝方を指導し、就寝中の負担を軽減していきます。

<施術のゴール設定>

頭痛が出ない状態にしていく事が目標です。

<施術期間と頻度>

週2回、2~3ヶ月の期間での施術を提案しました。

 

【まとめ】

 

今回の患者様は、二人目のお子様を出産されてから、頭痛でお悩みでした。

 

ただでさえ大変な育児中に、週に2,3回で起こる頭痛は大変なストレスであったと思います。

 

詳しく検査した結果、お子様を抱っこされたりする日常の負担に加え、頭が前に傾いてしまう前方頭位という姿勢の悪さと、首の前にある筋力の弱さ、合わない枕によって、首の後ろの筋肉が緊張して頭痛の症状が出たものと考えられました。

 

その為、緊張した筋肉をほぐして痛みを抑えていくことと同時に、今後も痛みが再発することがないように、首の前面の筋力の弱さを改善して首をしっかりと支えることが出来るように施術を行います。

 

また、前方頭位という姿勢の悪さによって首の後ろの筋肉が常に引っ張られているような状態を改善していきます。

 

自宅では、枕も高すぎることで寝ている際にも首の後ろが無理に伸ばされているような状態でした。

 

そのため、適切な高さの枕に変えてもらい、首にかかる負担をなるべく少なくしてもらうように指導しました。

 

今後の施術では日常的にかかる首や肩への負担を軽減し、育児を楽しんで行えるような日常を過ごしていただけるように、しっかりとサポートさせて頂きます。